マナカードの嵐を手に持ち、雨雲とハワイの海を眺める様子

ハワイの「嵐」が教えてくれること。雨と風も島をつくる自然の一部

ハワイと聞いて、どんな景色を思い浮かべますか?

青い海。

白い砂浜。

ヤシの木。

そして、強い日差し。

観光写真で見るハワイは、いつも晴れているようにも見えます。

でも、もちろん実際のハワイには雨の日もあります。

強い風が吹き、海が荒れる日もある。

山には雲がかかり、場所によってはたくさんの雨が降ります。

そして、その雨があるからこそ、ハワイには深い緑があります。

今回は少し視点を変えて、

「晴れたハワイ」ではなく、「雨や風のあるハワイ」

から、ハワイの自然と人との関係を見てみます。

ハワイの美しい緑は、雨がつくっている

ハワイ諸島は、同じ島の中でも場所によって気候が大きく違います。

湿った空気が山にぶつかることで雨が降りやすい地域がある一方、比較的乾燥した地域もあります。

だからハワイを歩いていると、

海岸では晴れていたのに、山を見ると雨が降っている。

そんな景色に出会うこともあります。

私たちは旅行となると、

「せっかくのハワイなのに雨か」

と思ってしまいがちです。

でも、その雨が山を潤し、

川となり、

植物を育てます。

私たちが「ハワイらしい」と感じる緑も、

太陽だけでつくられたものではありません。

ハワイの景色は、晴れと雨の両方でできています。

自然は「景色」ではなく、暮らしそのものだった

古くからハワイの人々にとって、

自然はただ眺めるものではありませんでした。

海から食べ物を得る。

雨から水を得る。

大地でカロを育てる。

風や波を読み、海を渡る。

人の暮らしと自然は、切り離すことのできないものでした。

海が荒れれば、できないことがある。

雨が降れば、変わることがある。

風が変われば、人間も動き方を変える。

自然を人間の予定に合わせるのではなく、

自然を見ながら、人間の方が動き方を変える。

ハワイの文化を知っていくと、そんな人と自然との関係が見えてきます。

マナカードにも「嵐」が描かれている

ハワイの神話や自然、文化などをモチーフにした「マナカード」という44枚のカードがあります。

そこに描かれているのは、

花や植物、動物などの穏やかなものだけではありません。

自然の力や、人間の変化を考えさせるモチーフも登場します。

その中に「嵐」に関わるカードがあることも興味深いところです。

なぜ、美しいハワイを描くのに「嵐」まで必要なのでしょう。

私は、

嵐を除いてしまったら、ハワイの自然そのものではなくなってしまうから

だと思います。

晴れだけが自然ではない。

雨も降る。

風も吹く。

海も荒れる。

そして、また静かな海に戻る。

そのすべてが自然です。

海が荒れた日に、人間ができること

自然を相手にすると、

人間にはどうにもできないことがあります。

海が荒れているからといって、

波を止めることはできません。

雨を止めることも、

風向きを好きな方向へ変えることもできません。

人間にできるのは、

自然の状態を見ること。

無理をしないこと。

そして必要なら、

待つことです。

これは、現代の生活とは少し違う感覚かもしれません。

私たちは、

何か問題が起こるとすぐに「解決しなければ」と考えます。

もっと頑張る。

すぐ決める。

前へ進む。

でも自然を相手にしていたら、

努力だけではどうにもならない時間があります。

動くことと同じくらい、待つことも大切になる。

ハワイの海や風を見ていると、そんな当たり前のことを思い出します。

ハワイの虹に必要なのは、太陽だけではない

ハワイで楽しみにしている人も多いのが、虹です。

でも虹は、

青空と太陽だけでは生まれません。

太陽の光が空気中の水滴に入り、屈折や反射をすることで、私たちの目にさまざまな色として届きます。

つまり、

虹を見るためには「水」が必要です。

晴れと雨。

光と水。

一見すると正反対に見えるものが一緒にあることで、

あの美しい景色が生まれます。

ここにも、

ハワイの自然の面白さがあります。

晴れだけが、美しいわけではないのです。

「雨の日のハワイ」を嫌わなくなった

ハワイへ行って雨が降ったら、

残念に思うかもしれません。

海の色も違う。

予定していたことができない。

写真も思ったように撮れない。

でも、

少しだけ山を見てみてください。

その雨が、

あの緑を育てています。

海が荒れていたら、

無理にいつもの海を求めるのではなく、

今日はこんな海なんだと眺めてみる。

ハワイを好きになるというのは、

晴れた日のハワイだけを好きになることではないのかもしれません。

雨も。

風も。

荒れた海も。

その土地が持っている時間ごと知っていく。

そうすると、

ハワイの景色は少し違って見えてきます。

そして、それは私たち自身にも言えることなのかもしれません。

毎日晴れていなくてもいい。

前へ進めない日があってもいい。

今は待った方がいい日もある。

ハワイには、

晴れの日だけではなく雨の日があります。

その両方があるからこそ、あの島の緑があります。

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